手術室で働いていると
ドラマで描かれるのとは
違った面がたくさんあります
今回はそんな手術室の
違うよーという場面をいくつか書いてみようと思います
その1.暗ーい手術室の中で
無影灯(手術用のライト)だけが光って
術野を照らしているシーン ⇓

これほんと嘘ー
手術室は基本的に明るいです
部屋が暗いと術野もよく見えないですよ
無影灯も合ってないと、合わせてーってすぐ言われます
腹腔鏡や内視鏡の手術では
モニターを見ながら手術するので
その場合は少しだけ暗くする場合もありますけどね
ドラマみたいに暗くはしてません
その2.手術している様子を
部屋の上の窓からお偉い先生方が見ているシーン

これもないです
あんな窓ついてる手術室は見たことがありません
大学病院にはあるのかな?と思って
医師に聞いたこともありますが、ないって言っていました
私も大学病院いたことあるけどもちろんなかった
今は各手術室に監視モニターがついているので
離れた場所にいても
手術室の様子を見ることができます
手術リーダー(その日の手術の段取りとか決めてく人)は
たくさんある手術室をモニターを通して常に見て
大変そうな部屋に手伝いに行ったりして
問題なく進むように調整しているんですよ
手術室のモニターがなかった時代の名残なのかもですね
その3.手術で麻酔がかかると
呼吸を助けるために挿管という操作をします
この挿管チューブの固定具を
よくドラマで見るんですが
実際に使っているのを見たことがありません

モノとしてはもちろん実在するんですが
固定具は使わずに細いテープで固定します
実際はこんな感じ⇓

上のようなチューブホルダーは
手術後も24時間以上にわたって挿管した状態を維持するときに
テープの交換が必要ないように使用するようです
手術の間だけならテープで大丈夫ってことですね
こういうホルダーはコストもかかるし
病院はコスト削減できるように
細かいところでがんばってます笑
まだありますが、今回はここまで
また医療ドラマが始まったら
間違い探しをしてみようと思いますー