【左足との最後の日】

20代の男の子の

骨盤からの下肢の手術が今日ありました

やりたいことたくさんあるであろう年齢で

下肢の切断を余儀なくされるという辛い現実を

彼はちゃんと理解して

手術室に入ってきました

なにもできなくなるわけではない

やりたいことを諦めなくていい

制限が少し増えるだけ

やり方を変えればできることもある

失うものもあるけど得るものもある

何か前向きになるようなことを

言ってあげたいけど

切断という現実の日には

何を言っても虚しいだけかもしれないと思い

無理に声をかけることはしませんでした

手術後は幻視痛(なくなった下肢があるように感じて痛みを感じる)も

出てくる中で

生活の復帰に向けてリハビリして

合間に抗がん剤治療をして

うまくいかないことも多く出てくるはずです

でも命があって

両手があって片足があって

好きなものを食べられて

毎日ちゃんと朝を迎えられるっていう

普通の幸せに気づくのに

時間はかからないと思うんです

自分の病気のこと、手術のことを

周りの友達にも打ち明けてから

今回の手術に臨んだ彼の強さを私は信じたい

そして泣きたいときもたくさんあると思うから

そういうときは

無理せず周りの人を頼ってほしい

私も少しでも力になれるように

もっと勉強しよう

もっと聞き上手になろう

もっと優しい触れ方をしよう

そっと寄り添える心を持とう

若くしてがんになった子たち(AYA世代)の

サポートをこれからもしていきます