【忍びよるがん】

友人ががんになりました

2週間ほど前に私に打ち明けてくれたのは大腸がん

女性の中でも罹患率や死亡率の高いがんです

まさかという思いとともに

年齢が上がるにつれて

がんの罹患が高くなることは明らかなのだと

痛感して苦しくなりました

幸い、彼女は早期に発見できたようで

手術ができるステージです

私の勤務する病院で治療をしたいということだったので

手術は私が担当させてもらうことにしました

(私から提案して、彼女もそれを望んでくれました)

11月11日

彼女は自分の病気を冷静にとらえ

しっかりと向き合い

手術室に歩いてきました

笑顔で大丈夫と言う彼女も

その背景には悩み苦しんだ時間も絶対にあるはずで

でも暗い気持ちにならないよう

私も笑顔で迎えました

3時間ちょっとの手術を終え

目が覚めた彼女は

私を見て涙ぐんでいて

かすれる声で「ありがとう」と伝えてくれました

まずは無事に終わってよかった

最終的には病理検査でちゃんと調べないと

がんの詳しいことはわかりません

それでも手術という大きな壁を

一緒に乗り越えました

がんというものは

気配を消して近づいてきて

いつの間にか体に巣を作ってしまいます

それによる症状が出て

早くに見つけられれば切除できるけど

無言の臓器だったり

症状があっても検査を受けに行かない時間が長ければ

がんは成長し続けます

改めて怖いと思いました

大切な友人をがんに奪われるかもしれない恐怖を

誰もがなりうるものなんだという恐怖を

明日は私かもしれないという恐怖を

21歳のときに感じたがんが自分の中にいるという恐怖を

できるなら

もうあんな思いはしたくない

すぐに検査を受けて

手術を前向きに受けてくれた彼女にありがとう

そしてお疲れさま