【点滴のかわり】

抗がん剤治療を行う際には

点滴を入れることになりますが

最近は静脈ポート留置をして

そこから抗がん剤注入することも増えました

静脈ポートというのは

鎖骨下や前腕の太い血管に

静脈と連結したポートいう器具を埋め込むことです

毎回細い血管を探して針を刺すのではなく

ポートという直径2センチほどの円形の器具に

針を刺すだけで点滴が可能になるのです

ポートを埋め込むのに

局所麻酔をして処置をする必要がありますが

一度留置してしまえば

次からの点滴開始は楽になります

点滴の際は皮膚に針を刺すという行為はあるのですが

血管に入らずに何度も刺されて

痛い思いをするということはなくなるため

患者さんにとってはストレスが減るのです

私が治療をしていたころは

こんな静脈ポートはありませんでした

モノとしては存在していたのかもしれませんが

まだ普及していなかったのか

点滴のたびに針で何度も刺された経験があります

射されても痛くない針が開発されたりして

医療はコツコツと進化をしていますね

患者さんの苦痛が少しでもなくなるように

医療器具は開発され

看護用品も充実してきています

これが辛いなという一人一人の声が

それを解決する開発のスタートになるかもしれませんよ