「ありがとう」の反対語って聞いたことありますか?
それは「当たり前」
ありがとうは感じで書くと「有難う」
有ることが難しい
めったにないことに出会う
つまり奇跡なことが「有難う」
確かに当たり前だと思っていることには
ありがとうって言わないですよね
有って当たり前
やることが当たり前
できて当たり前
でも当たり前のことなんて
ほんとはないんです
五体満足で働ける自分は当たり前ですか?
テレビを見て笑えるのは当たり前ですか?
朝目が覚めて、夜布団で寝るのは当たり前ですか?
明日も友達に会えるのは当たり前ですか?
ここにいる自分は当たり前ですか?
何も根拠なんてなく
今日も明日もその先も
同じように巡ってくるなんて
どうして思っているんでしょう
私は21歳のときにがんになりました
自分ががんになるなんて思っていなかった
周りの人と同じように看護師になって
休みの日には遊びに行って
好きなときに好きな場所に行ける
それが当たり前だと思っていました
今まで手にしていたものが
急になくなったとき
それは当たり前なんかじゃなかったって気づいたんです
いるのが当たり前だと思っていた人も
ずっとあると思っていた環境も
いつどこで何が起こるかわからないんです
本当は毎日が奇跡の連続なんですね
当たり前だと思っていることも
そう考えると全然違う風景になります
だから有難うを言う相手は
毎日の奇跡
毎朝目を覚まさしてくれる朝日
電車で仕事に通えること
一緒に笑える友達
ご飯をおいしいと思えること
明日のことを考えて眠れること
当たり前だと思っている日常にこそ
ありがとうって言おう
今の日常は
半年前とは違う日常になってしまったけど
それでも
毎日ご飯を食べられて
毎日好きな仕事ができて
毎日自分を高めようと思える
そんな今にも感謝しよう
