コロナの混乱が少し落ち着いてきて
仕事とか飲食とか買い物とか
今までとは形を変えながらも
再開してきたこの頃
この数か月の混乱の中ずっと思ってた
がん患者さんてすごい
抗がん剤や放射線治療をしていると
免疫力が極端に下がる
普段から風邪もひかないように予防はちゃんとしてる方たち
だから患者さんがコロナ陽性だったいう話はまったくなかった
普通の人以上に感染に気をつけてて
病院の体制が少し縮小した時期も納得してくれて
手術の延期も受け入れてくれて
病院で決めた胸部CTの検査もしっかり受けてくれて
家族との面会はほぼできない状況の中
自分の体調を整えて手術に臨む姿勢
すごい
「医療者に感謝」
ってメディアもSNSも謳ってたけど
ほんとは少し違和感を感じてた
もちろんコロナ患者を受け入れて
感染のリスクに晒されながら
ケアしてる仲間はいっぱいいる
彼らへの感謝と尊敬の念は常にある
でもそれとは別に感じてたのは
がんばってるのは医療者だけじゃないよってことだった
がん患者さんはコロナにかかってる余裕なんてない
自分の身の内に巣くうがんと
ずーっと闘ってる
世間が緊急事態宣言解除をしても
全身全霊で感染予防をしながら
がん治療に向き合ってるんだよ
ほんとはそういうことも
世間の人に知ってもらいたかった
これからもっと規制が緩和されてくけど
それ自体は嬉しいことなんだけど
ぬか喜びしないで
社会にはそんな免疫が低い方も
多くいるってことをわかってほしいな