母に自転車を手放すことを話したら
いつ買った自転車か覚えていてくれました
親に買ってもらった自転車なんだから
覚えてるのは不思議ではないはずなんですが
兄弟4人いる中で
みんなそれぞれに買い与えているものはあるし
時期もばらばらだと思うのに
私が自転車を買った時期を覚えていてくれたんです
なんだかそれにじーんとした朝です
私が覚えてる母との思い出と
母が覚えてる私との思い出は
きっと違うと思ってたんです
生きてる年数が違う分
出会う人も
起こる出来事も
記憶に残るものも
母のほうが
断然多いはずだから
私は自転車を買ってもらったとき
自分で好きな色を選んだし
それまで使ってたものよりも大きくて
一気に大人になった気がして
すごく嬉しかったのです
毎日のように自転車に乗って
普通なら電車で行くようなところも自転車で行って
本当に自転車でどこでも行ける気がして
楽しい時間だったんです
だから手放すのは
寂しい気持ちも大きかったけれど
母が私の自転車のことを
ちゃんと記憶してくれてたことが嬉しくて
なんだかそこで本当に
手放せる気がしました
私だけではなく
母の中にも記憶に残っていると思うと
モノがなくなっても
同じ記憶は残るんだという安心感なのかも
私も自転車も
大事にされてたんだなと
いまさら気づいています
本当に母の愛ってどこまでも大きい