【杖ついてる看護師って嫌ですか?】

私は看護師になると同時に

がん患者になりました

足の手術を受けて

しばらくリハビリをしてから

仕事を始めましたが

最初の5年くらいは

杖を使わずに仕事をしていました

でも足に入れてた人工骨が破損したあたりから

杖を使ったほうが負担がかからないんだなと実感し

泣く泣く(当時はね)杖を持って仕事するようになりました

幸い杖がなくても

短い距離なら歩けるので

患者さんの前では

あまり使わないようにしています

逆に心配されてしまうと

患者さんのお話が聞けなくなってしまうかもと思ってね

看護師が杖をついていたら

嫌ですか?

気になりますか?

看護するのに支障があると思いますか?

足の手術をする前は

私もたくさんの不安がありました

そもそもどの程度歩けるようになるのか

想像ができなかったので

きっと看護師はできないだろう

って一人で悲観していた時期もあります

でも実際に手術を終えて

リハビリして

家での生活をして

少しずつ外出するようになって

電車に乗ったり

映画を観に行ったり

友達とご飯を食べに行ったり

あれ?今までとできること変わらなくない?

機能的にできないことはあります

走れない

正座できない

しゃがめない

くらいかな

走れなくても

日常生活は送れるし

病院内は走らないでって言われるし(笑)

正座できなくても

法事では椅子を準備してもらえるし

(正座する場面で思いつくのが法事しかなかったです)

しゃがめなくても

洋式のトイレを使えばいい

思ってたよりも

生活に支障ないことに気が付きました

そして看護師の仕事

確かにたくさん歩きますが

足に障害があっても

看護はできました

だって看護の「看」は手と目でできてるんです

看護はしっかりと患者さんを看て

手でケアするものだから

看護師の仕事をするのにも

問題ありません

始める前は無理かもって思うことも

やってみたら意外とできてしまうこと

多いんじゃないかしら

だから私は関わってる患者さんに伝えるんです

やりたいことがあっても

諦める必要なんてないって

やり方を変えたり

少し考え方を変えるだけで

できることは無限にあると信じています